MoneyViewがMac Peopleに紹介されました。
先ほどMoneyViewがMac Fan誌に紹介されたと書いたばかりですが、実は同じ日に発売されたMac People誌にも紹介されました。ただ、ここでは特にレビュー記事とかではなく、オンラインウェアの紹介ページの一部として掲載されました。
知り合いの人に自慢したら「おお、マック本デビューだね!」と言われました。とてもうれしいです!
MoneyViewのレビュー記事がMac Fanに掲載されました。
今日発売されたMac FanにMoneyViewのレビュー記事が掲載されました。分量は1ページでかなりいい評価をして頂きました。
MoneyViewについて客間的な観点でのレビュー記事を読むのは初めてだったので、ただ面白かっただけでなく、かなり役に立ちました。
さて、大事なのはこれからですね。MoneyViewはまだまだバージョンも低く、機能も足りてないと思います。実はお客さんからの貴重な意見を直接頂いたりもしておりますので、これからもより充実なものにするために頑張らないといけないですね。うん、うん、頑張らせて頂きます!
それと、読者プレゼントとしてMoneyViewのライセンスを2つ差し上げることとなっております。ご興味のある方はどうぞ、ご応募ください。プレゼント応募は下記のページからできますよ。
Micro-ISVをやっているもののしては、このように雑誌の記事になった場合にどれくらいの効果があるかを知るチャンスなのですごく興味深いと思っています。
MoneyViewがGoogleの1ページに!!
恥ずかしいことながら、今まで特にSEO対策などはそれらしく行っていませんでしたが、なんとMoneyViewがGoogleで検索した時に最初のページに表示されるまでなりました。今確認しているキーワードは下記の通りです。
- マック 家計簿
- Mac 家計簿
- マック 小遣い帳
- Mac 小遣い帳
上記のキーワードの組み合わせで検索した時にちゃんと1ページ目にMoneyViewが表示されます。これは、うれしいですね!
今年の2月初に最初にリリースした時点では13ページ目でした。1ページ目に表示されるようになるまでちょうど2ヶ月かかったことになります。
これはSEOにほとんど力を入れてなかった事を考えると結構の成果だと考えてもいいことですよね?ちなみに、今までSEO対策としてやったこと、或は影響があったんだろうと思っていることは以下の通りです。
- Google Adwordを3万円分だけ試してみました。3万円はわずか数日で消費されてしまいました。訪問者数は確かに増えましたが、当時のコンバージョン率(訪問者数と販売数との割合)はコストを考えるとあまり好ましくなかったので3万円を使い切った時点でやめました。
- Vectorを含め、複数のソフト紹介・販売サイトにMoneyViewを登録しました。各サイト毎に効果はまちまちで、登録した日から一気に訪問者数が増えるサイトもあれば、ほぼ影響が見えないサイトもありました。ただ、どのサイトも長期間に続く効果は見えませんでした。
- アップル・ジャパンのダウンロードページでスタッフのおすすめ製品として表示されるようになりました。(これについては高く評価してくれたアップル・ジャパンの方に感謝!)ダウンロードページのトップ画面にも表示されるようになりました。おかげさまでGoogle Adwordsをやめてから急激に減っていた訪問者数が激増しました。ただし、それも数日後、アップル・ジャパンのサイトからダウンロードのメニューがiPadのメニューにリプレースされ、分かりづらい場所にリンクが移動されながら訪問者数はまた減ってしまいました。
ここまでがSEOと関連した今までの出来事です。
以上、最近多忙でSEOに対する次の手を打てずにいましたが今日確認したらなぜか(!)1ページ目に載っていたという面白いお話でした。
ちなみに、4月末にはMac関連の有名雑誌にもMoneyViewが載ることとなります。その話はまた後でやらせて頂きますが、その時にはまた訪問者数が増えるのではないかと期待しております。
今日はチームメンバーと一緒に飲み会を予定していた日ですが、いい話題ができてビールがもっと旨くなると思います。ワラ
Lean Startup Tokyo Meetupの紹介
このブログでもたまに紹介していますが、アメリカでは最近Lean Startupって用語が熱いです。またそれに興味がある人々がアメリカのみでなくヨーロッパなどでも活発に活動していて、よくLean Startup Meetupと言う名前の会議を設けています。私も一応MicroISVをやっているものとして、彼らのメーリングリストなどに登録しており、どんな思いでどんな活動をしているかを見ています。
そのメーリングリストに日本でも最初のMeetupを企画している人がいたのででここでも紹介させて頂きます。
上記のリンクにはLean Startupに対する参考文書なども紹介していますので興味がある方はぜひ見てください。Lean Thinkingとは起業だけではなく、色んな分野で活用できる考え方だと思います。
まだ5〜10人までは追加で参加できる状態だそうですので直接参加を考えてみてもいいかと思います。ちなみに、私はこのMeetupに初めて参加を表明した人だったそうです。ワラ
iPad時代におけるMacの位置づけはどうなるか?
昨日の書き込みでアップルのサイトのダウンロードメニューが無くなったことは話していますが、それは今海外のMac用ソフトを開発・販売している人々の間でもかなり話題になっています。
私と同じくアップル社内でのMacの位置づけを気にする人もいればもうMacのサードパーティ・ソフトのマーケットは終わりではないかと思っている人もいます。更に、iPadですごい安価でiWorkが販売されることをもってMacソフトのマーケットでも iPhoneと同じくAppStoreが作られ、単価$1の時代が来ることを予想する人もいます。もちろんこれらとは反対の意見も多くあります。
まあ、そんなに恐れるほどのことではないと思いますが、大きなトレンドが変わりつつあるのは事実です。iPadはまるでテレビやDVDのような家電の一つとして人々の生活の中に浸透して行くでしょう。そのようなデバイスを支える基盤としてのMacの位置づけ、またその時に要求される機能について考えるべき時期かも知りません。
先ず、技術的な観点では多分、複数のデバイスに散在する情報の検索や同期化のための技術がより重要になってくるでしょう。OS Xサーバの動きにも注目する必要があります。複数のデバイスを支える基盤としてMacBookやiMacなどのパソコンがいつまでも使われるとは限らないからです。逆にMacBookやiMacよりは小型の、モニターさえついてない安価のOS Xサーバが各家庭に置かれる事も想像できます。もっと想像を膨らませると、各家庭にそんなサーバを置く必要もなく、それらはクラウドの中に置かれ、個人向けの情報格納、同期化サービスがアップル或はサードパーティによって提供されることも考えられます。つまり、iPhoneやiPadを使うためにパソコンを購入する必要はなくなるのです。
そこまで考えると、今はiPhone/iPodやiPadを使うための中心基盤となっているデスクトップ(ノートパソコンも含めて)がいつまでその役割を守る事ができるかは不明になります。ネットワークの拡張によってそのような基盤はクラウドの中に移行され、やがてデスクトップやノートパソコンはiPhoneやiPadと同等な、一端末にすぎない位置づけになるでしょう。そしてそれらのデバイスをつなぐ基盤はクラウドの中に隠れてしまうのです。アップルのMobileMeサービスはまさにその基盤を意識して作られているかも知りません。
ここまで考えると、Mac向けソフトを開発している人に今後どんな影響があるかが見えてくるのではありませんか?iPhone/iPod/iPadとMacは異なる用途を満たすためのデバイスとなります。当然各デバイスで使われるソフトも異なります。仕事のツールとしてソフト、特にプロ向けのソフトのマーケットは依然としてMacの世界で生き残るでしょう。ただし、動画や音楽鑑賞、簡単な日程管理、読書など、iPadやiPhoneがより向いている分野のソフトを開発している人や会社はiPhoneやiPadへの移行、あるいはサポート対象の拡大を迅速に考慮しないといけないでしょう。ある分野では既存のMacのマーケットにiPadと言う新しいマーケットが追加されることになるので結果的にはマーケット拡大につながるかも知りません。
確かに変化は怖いものでもあります。が、アップルの動きやそれを囲んでいるマーケットの変化、そしてその中での自分の立場で何ができるかを考える事は楽しくありませんか?
変化の時代にこそ、チャンスも訪れるのではないでしょうか?
アップルのサイトから「ダウンロード」メニューがなくなったことについて
昨日からか一昨日からかははっきりしていませんが、アップルのサイトに小さい変化がありました。サイトの上段メニュバーに新しく「iPad」ができています。以下は現時点のアップルのメニュです。
iPadの販売を待ちかねている一人として、発売日が近づいたことが感じられることなのでとてもうれしい事です。が、Macのソフトを作って販売している人としては単純に喜んでいられない状況でもあります。なぜかと言うと、iPadのメニューができる前の、下のメニュバーと比べてみるとすぐ分かります。
そうです。元のメニューバーにはあった「ダウンロード」メニューが今は無くなっています。多分iPadを追加することでスペースが足りなくなったのが原因でしょう。おかげさまで、アップルのダウンロードサイトからの訪問者数に大きく依存していたMoneyViewのサイトの訪問者数は激減してしまいました。
あっちこっち探してみましが、アップル社のサイトマップには今でもメインメニューの一つとしてダウンロードが残っているものの、サイトの他のところからダウンロードページへのリンクを探すことには失敗しました。つまり、普通にサイトを観覧する人がダウンロードページを見つける事、そしてその延長線でMoneyViewを発見することはほぼ不可能となったってことです。
アップル社として今はiPadの販売が最優先される時期である事はよく分かりますが、それでもMacのソフトを頑張って作っているISVの立場も考えてほしいです・・・としくしく言っても意味がないですね。
問題は我々がアップルのサイトからの訪問者数に満足していたことであり、このことについては、シングルリソースに依存するビジネスモデルがいかにして危険に晒されることになるかを体感できる経験ができたと考えればいいんです。どうせ、今のダウンロード数や販売数を伸ばすためにはどうすればいいかを考えていたところなので特に苦しい状況でもありません。
ただ、Mac好きの一人として、アップル社の中でMacの位置づけが変わりつつあるのが少し悲しいです。Macはすべての中心にあってほしいのですが、どんどんJust One Of Them、或は他の製品を支援する基盤、つまり脇役になりつつあるような気がします。
もちろん、作業の道具、仕事のツール、思考の拡張としてのMacの役割は依然と残っていますが、アップル社の中ではMacはコンピュータよりはiPhoneやiPadのような他の製品を支援するプラットフォームになりつつあるような気がします。(アップル社が社名からコンピューターを無くしたときから薄々と感じてはいましたが。)
今の時代は、主役でなく脇役としてのMacの活用方法について考えるべき時ですかね?(ビジネス的には多分そうだろうと思いながらも、いやだいやだと叫んでいるMacファンがここにいる〜!)
MSでのCustomer Developmentの事例紹介
Steve Gray Blankの著書、The Four Steps to the Epiphanyについてはこのブログでも既に数回言及していますが、そのタイトルをちなんだブログポスティングを紹介します。
My four steps to the epiphany:Lessons learned from creating a minimally viable research product
著者のブローガーがMSにインターンとして採用され、何の課題も付与されず、自ら問題の発掘からそのソリューションを出すまでの過程が4つのステップとして記述されております。各ステップでどのような教訓を得たかもちゃんと記述されており、分かりやすくなっています。物語としても十分面白いし、問題発掘からその解決策に至るまでCD(Customer Development)がどう適用されているかを見る事ができます。
時間的な制約によって翻訳まではできませんが、CDに興味がある方にはぜひ読んで頂きたい内容です。
Micro-ISVはハイリスク、ハイリターン?
昨日、知り合いの人々とMicro-ISVについて話をしました。参考として彼らはみんな今でこそ私と同じく、外資系IT企業のプリンシパルコンサルタントの役職を持っていますがそこまでの経歴はSIer、コンサルティングファーム、研究所など、様々です。彼らと今後のキャリアのことを議論し、その際にMicro-ISVの話も出た訳です。
結論からすると彼らはMicro-ISVはハイリスク・ハイリターンだと思っているらしいです。これは私には結構以外でしたね。私はMicro-ISVはローリスク・ローリターンかなと思っていたからです。それで彼らに「ハイリターンはさておき、なぜハイリスクと考えてんの?」と聞いてみました。彼らは色んなことを話しましたが、要約すると下記の2つになります。
・Micro-ISVをやって当たりを出す、つまり売れるソフトを作るのが難しそうだ。
・運良く売れるソフトが作れたとしても他の人や会社が同じものを作って顧客を横取りされる可能性が高い。
ふーむ、なるほど。
彼らの意見にももちろん一理はあります。十分あり得る話です。でも私の観点からは、彼らは実はMicro-ISVなど、自分で事業を興すことについてはあまり考えたことのない、言わば典型的なサラリーマンです。彼らが持っているMicro-ISVに対するイメージはイメージにしかありません。私もMicro-ISVを考えるまでには色々調べたり勉強したりしている訳です。それにここ1年間の経験から得たものもあります。これから上記の二つの懸念事項について私の考えを書いてみます。
・Micro-ISVをやって当たりを出す、つまり売れるソフトを作るのが難しそうだ。
これはもちろん事実です。ただし、これは製品をリリースする数を増やしていけば当たりが出る確率は上がって行きます。しかも毎回の失敗から着実に学習をし、方向修正、改善を重なって行くと成功する確率はより高くなる筈です。大事なのは成功するまでのイテレーションの数、そして各イテレーションにかかる時間を如何にに短縮するか、つまりいくら早いタイミングで成功するかだけだと思います。(なお、この考え方については既にProduct DevelopmentからCustomer Developmentに事業活動の重みを移行すべきだとの理論が出ています。以前のポスティングでも言及したEric Ries、Steven Gary Blankなどがその理論の代表者であり、彼らの主張するリーンスタートアップの活動にはあのKent Beckなども参加しています。これについては後でより詳しく書きます。)
・運良く売れるソフトが作れたとしても他の人や会社が同じものを作って顧客を横取りされる可能性が高い。
まあ、これはマーケット進入へのハードルについての話だと思います。でも彼らはマーケティングやブランドについては考慮していません。もし私が自分のMicro-ISV、或は自分自信のブランドを築く事さえできれば、製品だけが価値のすべてではなくなります。その場合は単純に製品をパクることで私のマーケットを奪う事は難しくなります。
また、製品自体は簡単にコーピーできてもその中の思想やサポートなどの付加サービス、将来の更なる拡張・改善に対する信頼など、容易にコーピーできないものもあります。つまり、既存製品の劣化コーピーは簡単に作れるけど、それはその時のスナップショットのコーピーでしかありません。
そしてもう一つ、自分のマーケットを取られることがあり得るなら、逆に人のマーケットを取ってしまうこともあり得ることです。既存のいい製品に若干の改善を行い、自分が他の製品の顧客を横取りすることも十分価値のある一つの戦略だと言えます。(実は、歴史的な、そして統計的な観点からするとファストムーヴァー(First Mover)よりはベストイグジェキューター(Best Executor)がいつもほとんどのマーケットを勝ち取ります。)
私からすると、彼らは起業を既存のウォーターフォール形式の、すべてを掛けた、一か八かの賭けとして思っているように見えます。でも私が思う起業はよりアジャイルなものです。ヴィジョンは持ちながらもそこまでのアプローチは状況に応じて柔軟に変えるもの、そして一回性ではなく、成功するまで何回も学習・改善しながら繰り返すこと、これが私の考える起業です。(Steven Gray Blankの定義による、成功するスタートアップとは、持っているリソースを使い切るまでにできるだけ多くのイテレーションを行い、その中で成功を収める企業です。)
Micro-ISVは更に、本業を持ちながらサイドジョブとしても始められます。そしてMicro-ISVから得られる収入が既存の仕事をやめてもいい位に十分になった時にMicro-ISVに専念するという、より時間はかかるけどより安全なアプローチを取る事もできます。この場合ローリスクと言えますが、だからといってローリターンに限られる事もありません。つまり私の観点からはMicro-ISVはローリスク・アンノウンリターン(Low Risk Unknown Return)です。そして今のサラリーマン生活を何の将来に対する対策もなく続ける事こそがハイリスク・ローリターンだと思います。(ここではリスクを自分では制御・予測できないこととして使っています。)
まとめると、起業(ここではMicro-ISVを指していますが、他の起業も基本的には同様の性質を持つと思います。)とは一回の勝負ではなく、一つの旅程だと考えることが大事だとの事です。誰もが最初に経験することに成功することは難しいです。でも経験と学習を続けると成功する確率は必ず上がります。じゃあ、残った課題は成功するまで諦めず継続することだけです。
どうですか?このような考え方はおかしんでしょうか?
今でもMicro-ISVはハイリスク・ハイリターンに見えますか?
Micro-ISVを目指して1年が経ちました!
去年の2009年1月10日。「MacでISVをやってみませんか?」という私の呼びかけに応じてくれた他の2人と一緒に初めてのミーティングを行ってから、今までMicro-ISVを目指して様々な活動をしてきました。3人とも本職があるので使える時間は週末か夕方くらいで、当然その進捗は思うほど早くはありませんでした。そして、2010年2月14日、バレンタインデーである今日、MoneyViewという名前で初めての製品はリリースしたものの、販売まではいたっていないのが1年が経った今の現状です。それでも、初製品をリリースするまで、またリリースして1ヶ月位経った今までの経験から得たもの、そして後悔しているものなど、1年間の経験から得たことについて書かせていただきます。
先ず、何より思ったのはやっぱり、ISVをやるためには色んな知識が必要であるってことです。我ら3人は今ITコンサルタント、セールスエンジニア、プログラマの職業についている、みんなエンジニアのバックグラウンドを持つものです。最初はObjective-CやCocoaという慣れていない開発環境に試行錯誤したりもしましたがさすがエンジニア集団らしく、今や技術的な部分はある程度カーバーできるところまで来ています。が、今になって考えるのは、ISVをするために必要ないろんな知識やスキルの中で一番簡単なのが実は製品の開発かも知らないということです。
他に必要なのはいくらでもあります。いわば一般企業をやっていく上で必要なこと全てがそのままISVをやるために必要なものです。それらはある程度規模のある企業であれば独自の専任部署がある立派な企業活動の一つ一つです。それらをISVは一人、あるいは少人数のチームでこなせないといけません。しかも、多くの場合、何の事前経験や知識もないままでです。一つ一つ、コツコツ勉強して、自分で考えてやって行くのです。これらは、企画、デザイン、マーケットリサーチ、顧客発掘、顧客管理、製品管理、マーケティング、セールス、ブランディング、価格戦略、プロジェクト管理、法律的な対処など、数え切れないほどあります。
これらは苦でもありますが、楽しい学びのチャンスでもあります。私的にはこれらについて考えられるチャンスが与えられる、勉強する、そして実際に自分の考えたものを実践してその反応を試すことができるってことはすごくありがたい経験だと思います。実際にこれらの経験が本業であるコンサルティング活動にも役に立ってくれたりもしています。ISVは絶えない学習の道でもあると思います。
上と同じ延長線上での話となりますが、製品の開発より、それのマーケティングとセールスがいくら大事であるかを実感しました。私達は最初からマーケティングの大事さは知っているつもりで比較的に初期段階からマーケティングの戦略を立てたりもしていました。が、一旦製品開発の段階に入るとみんなエンジニアであるだけあって、すべての力は製品の開発に注がれてしまったのです。ふとそれに気付いた時には既に製品の開発はほぼ終わっており、リリースを目前にした時期でした。
そしてウェブサイトも、何の知名度もないまま、簡単なサイトを急造し製品だけリリースしても、そこには誰も来てくれないものです。Googleで私達が想定している検索語で検索したら13ページ目にやっと私達のサイトが登場するという、惨めな状況を確認してからこそ、できるだけ早い時期でのマーケティング活動の必要性を再び思い知らせることになる愚かな自分がそこにいました。自分のブランド構築やマーケティング活動は早ければ早いほどいいです。
でもマーケティングやブランディングのみが大事なことではありません。それらは正しい顧客の発見と顧客のニーズに対する正確な理解を前提にします。これらについては最近何かと有名になっている、Eric Riesのブログや講演、Steven Gary Blankの本を読みながら痛感していることでもあります。彼らのうたっているLean StartupやCustomer Development Processは、それらが私が今やっているISVに対してどれくらい直接そのまま適用できるかは別にして、一読の価値は十分あります。これらの知識を1年前に知っていたら去年の1年間の成果は少し異なるものになっていたかも知りません。ISVの道は絶えない学びの道であることを再び痛感している今時です。でも、これらの痛い経験は今年の活動には有効に生かされることと期待しています。
この1年間の経験はチームワークやリーダシップについても色々考えるようにしてくれました。お互いに平等な関係であるチームでのコミュニケーションや意思決定の難しさ、長いサラリーマン生活から身に付いてしまった受け身的な思考をどうやって変えていくかについて悩まされました。今でもそれらしき答えは見付かっていませんが最適解をみつけるために頑張っています。
今私達はフェーズ1を終え、フェーズ2を迎えようとしています。これから始まるもう一つの1年をもってまたどこまで成長できるか、楽しみです。私達が願っているのは下記の通りです。
・MacやiPhone/iPad向けのすばらしいアプリケーションを作成し、販売することでユーザのライフをより快適で効率的なものにする
・Micro-ISVと言うキーワードでコミュニティを作り、私達がMicro-ISVをやりながら得た経験や知識をシェアすることで、日本中の人々にもう一つのライフスタイルを提案する
・上記の二つの活動を通して、私達が願っているライフスタイルを手に入れる。
上記の個々の知識について、私達が得たもの、考えたものはこれからも一つずつここに書いていきます。それらが他にMicro-ISVに興味をお持ちの方々に少しでも役に立ってくれれば何よりです。
では、次回の書き込みをお楽しみに!
ソフトウェアの価格戦略 (Don’t Just Roll the Dice) – 2
Chapter 3: 価格策定においてよくある間違い (Pricing Pitfalls)
競争者
あなたが競争者の価格を意識しながら自分の製品の価格を決めるように、あなたが決めた価格はあなたの競争者の反応を呼び起こすことになりがちです。
最も避けないといけないのは「価格競争(安売り競争)」です。あなたが相手より低い価格を設定した場合、相手がそれへの対応策としてより低い値段を 提示する可能性はありますか?価格競争は相手にも自分にも最悪の選択です。もし相手より安い値段でマーケットに参入しようとする場合は相手のリアクション を最小化する方法を考える必要があります。例えば相手の手が届かない範囲にいる顧客を先に攻略する方法がありえます。あなたがそのマーケットで十分な力を 獲得するまで、最大限敵に気付かれないように努力すべきでしょう。
あなたがあまりにも高い価格を設定した場合はどうでしょう?あなたの競争者はより低下で同等な製品を販売し、あなたが作り上げたマーケットからあなたを追い出すかも知りません。これはMSの得意なやり方でもあります。
公正性
どのような価格けってであってもその根底には価値に対する公正な根拠が必要です。
不正利用
あなたのソフトが有用であれば、それを正当な代価を払わず使いたがる人々が生じます。このような不正な行動は次のように利用することができます。
先ず、もしあなたの目的がより広い範囲であなたの製品が使われるようになること、つまりマーケットシェアの確保であれば、この不正行為はその目的に は役立つことになります。広がったソフトは最終的に正当な価格を支払う人の手に届くでしょう。アドビは彼らの製品の価格を高く維持することで、いつか違法 使用者が正当な代価を支払う使用者がなった時に収益を得ています。
また、あなたは不正行為を行う人々を観察することで新しいマーケットを見つけることができます。彼らは現在のマーケットが提供出来ていない部分を自 らの手段で補っていると考えることができます。それを見て新しいマーケットの可能性を探るのです。P2Pネットワークを利用した不法音源の流通はアップル にiTuneマーケットのアイデアを提供しました。
乗り換え費用(スイッチング・コスト)
ユーザが既存の製品からあなたの新しい製品に乗り換えるにはコストが発生します。このコストは新製品の購入、既存データの移行、新製品の使用方法の 習得、既存のコミュニティの放棄など、色々なものがあります。その上、精神的なコストもあります。(人は自分がすでに持っているモノの価値をより高く評価 しがちです。)顧客の獲得のためには、あなたは顧客があなたの製品に乗り換えるために必要だと予想する以上の価値を提案しないといけません。また、既存の 他製品のユーザにはあなたの製品に移行することをできるだけ簡単にしてあげるべきです。ユーザは軽い気持ちであなたの製品をテストして見るけど、その間い つの間にか亜棚の製品に時間と努力を注ぐことになり、やがてあなたの製品がユーザの心の中でより強い位置を占めることになるのです。
あなたのコストを価格策定に考慮すべきか?
ソフトウェアの販売において、ユーザが一人追加される度に発生する費用を考える必要があります。もしそれをあなたがほぼゼロに近いと考えているな ら、それは大抵間違いです。ただし、あなたのコストをそのまま価格に反映するだけが方策ではありません。例えば、PS3やXbox 360の販売価格は製造費用より低いです。が、彼らはその前に高い価格を策定していたPanasonicの3DOの失敗を知っていますので、ゲームコン ソールの販売価格は低く策定し、その代わりにゲームタイトルの販売によって大きな収益を得ています。販売チャンネルもとても大事です。もしあなたの価格策 定が販売チャンネルの他のプレーヤーの収益に反する場合は、あなたがいい販売成果を得ることはないでしょう。そのような場合はあなたの販売戦略を全部見直 した方がいいでしょう。
あなたが製品の製造に使った費用は重要ではありません。今大事なのは顧客があなたの製品に対していくらを出してくれるかです。
ちなみに、あなたの製品の開発にどれくらいの費用がかかって、それがどれくらいの収益に結ぶかは価格策定の段階ではなく、より早い段階で検討すべきです。この検討の結果が望ましいものではない場合は、あなたはそのビジネスを始めるべきではありません。







